父は言う。
「いつまでも一緒には居られないんだよ。」
娘は言う。
「いっぽんがいなくなったら生きていけないよお。」
妻に母に先立たれた、二人だけの家族。
楽しかったよ。
娘に生まれてくれてありがとう。
………泣き疲れました…。←去年も言ってなかったか?
東京セレソンデラックス
『くちづけ』
舞台は京北・埼玉。
知的障害者の住むグループホーム。
そこにやって来るかつては一世を風靡した漫画家・愛情いっぽん(もちろんペンネーム)。
彼にも知的障害者の娘・マコがいて、住み込みのスタッフの面接にやってきたのだ。
娘は30歳。
漫画家として名を馳せたのは35年前。
つまり、娘が生まれてからはじっくり仕事に取り組む事もできなかったが、これでバイトをしなくても家賃は住み込みだから必要ないし、新しい作品にとりかかって貰えると喜ぶ編集者。
でも、いっぽん先生の顔は浮かない。
自分の年齢を考えたら、新しい作品を生み出し続けるだけの体力に自信はない。
ただただ純粋で、施設に預けても一日も経たず抜け出して来ちゃうマコちゃんが、一人でも生きて行ける環境が欲しかった。
だけど…。
宅間さんのパンフレットの挨拶文にありましたが、かなり取材されたらしく、厳しい現実がいくつも台詞に散りばめられていました。
役所から支給される障害者年金をくすねる親。
健常者の心ない嘲笑。
障害者のいる家族との婚約破棄。
保護者のいなくなった後のたどる道。
冤罪。
虐待。
暴行。
この辺りの台詞を聞きながら、以前稽古場でした会話を思い出していました。
「多分ね、あの子まだ若いんだよ。まだ小綺麗にしてるとき駅で見かけたことがあるの。でも親が死んじゃったのかなあ、しばらく見ないなあと思ったら、もうああだったの。」
それは、稽古場の建物の入口あたりをウロウロしてた、髪伸び放題で垢まみれの顔で夏なのに毛布を持って歩く、よれよれのシャツとズボンのホームレス。
こういうタイプのホームレスは100%障害者だそうです。
100%って凄くない?
絶対ってことでしょ?
日本は豊かな国だけど、福祉的には遅れてる。
どうしてそうなってるのか、無知な私には解りませんが、いっぽん先生の
「障害者は犯罪者になる確率が高いとか言うな!!社会がそうならないような環境を作るべきだろ!!」
という言葉が、凄く切実で辛かった。
誰だって家族を、大事に育てた娘を犯罪者にしたくない。刑務所に入って欲しくない。
自分にはもう時間がない。
かと言ってマコを置いていくのは不安過ぎる。
誰にも迷惑はかけられない。
だからごめんな、マコ…。
宅間さんは、ある小さな新聞記事を元にこのお話を書いたそうです。
たまに見かける、将来を悲観して家族を殺める事件。
法律はどんな理由だろうと、殺人は殺人として裁く。
でも、自分だったら?
常に自分を必要とする存在。
危うい均衡を保つ精神。
健常者よりも弱々しい体力。
いろんな事がぐるぐるして、毎日泣き暮らすんではなかろうか。
とにかく観ながらいろんな事を考えたお芝居でした。
いっぽん先生は金田明夫さん。
後半泣きまくってました。
お疲れ様です。
明らかにセリフ飛んじゃった的な、でもそれを下手にごまかさず「え~っと」と言いつつ、笑いに変え、それとなく本筋に戻した技術にプロを見たな。
マコちゃんは加藤貴子さん。
この人いくつなんだろ。
可愛かった~。
でも
「やだー!! 男の人こわいもん!!こわいー!!やーーだーー!!!」
が可哀相で可哀相で(T_T)。
宅間さんは、そのマコちゃんにプロポーズするグループホームに住んでいる、うーやん(宇都宮くん)。
チラシのメインビジュアルの結婚するカップルは、この二人の事だったんだね。
観た後でこのチラシは切な過ぎる…。
かなり社会問題的なテーマのお芝居でしたが、笑いもありました。
笑って泣いて笑って泣いて泣いて笑って泣いて笑って泣いて泣いて泣いて泣いて泣いてって感じ。
終演後、出て来るお客さんの特に女性の鼻の赤い率ったら。
帰り道気付いたんだけど。
東風万智子さん(真中瞳さん)が客演されてまして。
昨年から劇団員になった伊藤高史さんも出てまして。
電●少年コンビじゃん!
と、どうでもいいことを思いました。
おまけ。
絶対あるはず!
と思って探したら、ビッグネームに挟まれてました。
やったねぇ!
すごいねぇ!!
「いつまでも一緒には居られないんだよ。」
娘は言う。
「いっぽんがいなくなったら生きていけないよお。」
妻に母に先立たれた、二人だけの家族。
楽しかったよ。
娘に生まれてくれてありがとう。
………泣き疲れました…。←去年も言ってなかったか?
東京セレソンデラックス
『くちづけ』
舞台は京北・埼玉。
知的障害者の住むグループホーム。
そこにやって来るかつては一世を風靡した漫画家・愛情いっぽん(もちろんペンネーム)。
彼にも知的障害者の娘・マコがいて、住み込みのスタッフの面接にやってきたのだ。
娘は30歳。
漫画家として名を馳せたのは35年前。
つまり、娘が生まれてからはじっくり仕事に取り組む事もできなかったが、これでバイトをしなくても家賃は住み込みだから必要ないし、新しい作品にとりかかって貰えると喜ぶ編集者。
でも、いっぽん先生の顔は浮かない。
自分の年齢を考えたら、新しい作品を生み出し続けるだけの体力に自信はない。
ただただ純粋で、施設に預けても一日も経たず抜け出して来ちゃうマコちゃんが、一人でも生きて行ける環境が欲しかった。
だけど…。
宅間さんのパンフレットの挨拶文にありましたが、かなり取材されたらしく、厳しい現実がいくつも台詞に散りばめられていました。
役所から支給される障害者年金をくすねる親。
健常者の心ない嘲笑。
障害者のいる家族との婚約破棄。
保護者のいなくなった後のたどる道。
冤罪。
虐待。
暴行。
この辺りの台詞を聞きながら、以前稽古場でした会話を思い出していました。
「多分ね、あの子まだ若いんだよ。まだ小綺麗にしてるとき駅で見かけたことがあるの。でも親が死んじゃったのかなあ、しばらく見ないなあと思ったら、もうああだったの。」
それは、稽古場の建物の入口あたりをウロウロしてた、髪伸び放題で垢まみれの顔で夏なのに毛布を持って歩く、よれよれのシャツとズボンのホームレス。
こういうタイプのホームレスは100%障害者だそうです。
100%って凄くない?
絶対ってことでしょ?
日本は豊かな国だけど、福祉的には遅れてる。
どうしてそうなってるのか、無知な私には解りませんが、いっぽん先生の
「障害者は犯罪者になる確率が高いとか言うな!!社会がそうならないような環境を作るべきだろ!!」
という言葉が、凄く切実で辛かった。
誰だって家族を、大事に育てた娘を犯罪者にしたくない。刑務所に入って欲しくない。
自分にはもう時間がない。
かと言ってマコを置いていくのは不安過ぎる。
誰にも迷惑はかけられない。
だからごめんな、マコ…。
宅間さんは、ある小さな新聞記事を元にこのお話を書いたそうです。
たまに見かける、将来を悲観して家族を殺める事件。
法律はどんな理由だろうと、殺人は殺人として裁く。
でも、自分だったら?
常に自分を必要とする存在。
危うい均衡を保つ精神。
健常者よりも弱々しい体力。
いろんな事がぐるぐるして、毎日泣き暮らすんではなかろうか。
とにかく観ながらいろんな事を考えたお芝居でした。
いっぽん先生は金田明夫さん。
後半泣きまくってました。
お疲れ様です。
明らかにセリフ飛んじゃった的な、でもそれを下手にごまかさず「え~っと」と言いつつ、笑いに変え、それとなく本筋に戻した技術にプロを見たな。
マコちゃんは加藤貴子さん。
この人いくつなんだろ。
可愛かった~。
でも
「やだー!! 男の人こわいもん!!こわいー!!やーーだーー!!!」
が可哀相で可哀相で(T_T)。
宅間さんは、そのマコちゃんにプロポーズするグループホームに住んでいる、うーやん(宇都宮くん)。
チラシのメインビジュアルの結婚するカップルは、この二人の事だったんだね。
観た後でこのチラシは切な過ぎる…。
かなり社会問題的なテーマのお芝居でしたが、笑いもありました。
笑って泣いて笑って泣いて泣いて笑って泣いて笑って泣いて泣いて泣いて泣いて泣いてって感じ。
終演後、出て来るお客さんの特に女性の鼻の赤い率ったら。
帰り道気付いたんだけど。
東風万智子さん(真中瞳さん)が客演されてまして。
昨年から劇団員になった伊藤高史さんも出てまして。
電●少年コンビじゃん!
と、どうでもいいことを思いました。
おまけ。
絶対あるはず!
と思って探したら、ビッグネームに挟まれてました。
やったねぇ!
すごいねぇ!!
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