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ぎけいき:偽りなく慶史の日記です
December / 19 Tue 01:38 ×
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June / 10 Thu 12:33 ×


誰も知らない約束。
古代の巫女ヒメに頼まれた3匹の誓い。
今までも。これからも。


ず~~~~~~~~っと前にこの日記に書いたドラマの原作をやっと読みました。


万城目 学
『鹿男あをによし』



面白かった!


けど、剣道の試合の部分は読み飛ばしてしまいました。すみません。
こういう格闘というか武道系の描写ってどうにも苦手(想像がつかない)で、いくら好きな作家さんでも読めないのです。罰当たりの上、頭の悪さを披露しました。



ドラマがほぼ原作を踏襲しているのがよくわかりました。

二八歳の「おれ」(ドラマでは小川先生)が、大学の研究室で神経衰弱のレッテルを貼られ、教授の薦めで女子校の理科教師に赴任する。
二学期だけという約束で向かった、古都平城宮跡の隣にたつ「奈良女学館」。

下宿の近くにはたくさんの鹿たち。

ある日、一頭の鹿に話しかけられる。
雌のはずなのに、中年男性の渋い声。

「さあ、神無月だ。先生、出番だよ。」


鹿、カッコイイ…。
もうすっかり山寺さんの声で読んでいました。


ドラマでは「おれ」の同僚・藤原くんがヒロインちゃんでしたが、原作では二歳の娘がいる二五歳の童顔社会科教師。

綾瀬はるかちゃんは不味いという設定のかりんとうを、ポリポリと美味しそうに食べてましたが、なぜ不味いのかは本を読んで初めて知りました。
藤原くんの奥さんの手作りだったんですね~。そりゃ、しけってようがまずかろうが食うでしょ。


じゃあ、ヒロインは誰なのか。


「マドンナ」というあだ名の女性数学教師が出てきますが、物語の関わり方から言えば間違いなく「おれ」先生の担任クラスにいる堀田イトだと思う。

野性的魚顔(←この表現・笑)と「おれ」先生が心の中で呼ぶ堀田さんは、お家が剣道場を営む、子供の頃からみっちり仕込まれた剣道女子。

この堀田さんを含む弱っちい剣道部が、「大和杯」なる京都・奈良・大阪にある姉妹校間で行われるスポーツ大会で優勝を目指す。

部員ではなかった堀田さんが、「おれ」先生が顧問になった途端剣道部に入部しその優勝杯を獲得しようと奮闘する。

学校中が応援する中で、優勝したかった目的も原因も自分の状況も忘れ、赴任当日から険悪な関係だったはずの彼女を「この子は美しい。」と思う「おれ」先生。


とても格好いい十六歳のヒロインでした。


いいなあ。こういう子、好きだわ。
クライマックス時の登場の仕方もイカス。


ドラマでは多部未華子ちゃん。
あんまりカワイイ顔立ちとは言えないけど(←失礼)、滑舌が良くて聞き取りやすいいい声の、結構好きな女優さんです。
今の「ゲゲゲ」の前の前の朝ドラで主人公でしたね。




剣道の試合が終わるまでで、ページは残り三分の一を切っていました。

地震を起こす原因を鎮めるための神器を、持ち去った犯人が思わぬ形で判明し、それに知らず知らず手を貸してしまったもう一人のキーパーソンも同様に判明。

判明の仕方は、なるほどねえと思いましたよ。


こういった細かい所はいろいろ違いましたが、最大に違ったのはやっぱり「鹿化」だと思います。

ドラマでは、玉木君が鹿に鼻をトンってされた翌朝には完全に顔が鹿になっていましたが、
原作では少しずつ、耳が生え鼻の色が変わり顎が出、硬く短い毛に覆われ角が生える。

でもそれが視認できるのは本人のみ。本人だけが自分の顔が鹿に見える。

会う人にはもとの人間の顔なのに。




鹿は言います。
「正直なところ俺はこの世がどうなろうと知った事じゃない。でも約束だから。」


一八〇〇年前の強大な神力を持った巫女のため、長い長い転生を繰り返す鹿と鼠と狐。

六〇年に一度の儀式を間違いなく行うために、魂を移し替えて誓いを繋ぐ。


偶然ではなく必然として選ばれる人間。

誰にも知られず、確実に日本を救う。
一億数千万の命を守る。国土を支える。


こういう普通の人たちが頑張る姿は大好きです。

スーパーマンだけが世界を救うわけではないのです。



一つ個人的に残念だなあと思うのは狐が話の中でしか出て来ないところ。

でもその理由も納得できちゃうから仕方ないんだけどねえ。

ぜひ鹿・狐・鼠が話してるのを見たかった…。



最初は話す鹿を完全に否定してたのに、最終的には健康相談まで鹿にしてしまう先生の行動は、しょっぱなから面白かった。
理系の人って…(笑)。



でも一番笑ったのは、鹿の好物。

「おれ」先生に貰って、しみじみとため息つきながら、幸せそうにもしゃもしゃと咀嚼する。

カワイイっていうか笑える。



先生も、去り際に「体によくないからほどほどに。」って言ってたし、やっぱり鹿には良くないよ。

食べ過ぎないようにしていただきたい。

てか、堀田さんが会いに来ない限り食べられないからいいか。
(↑とある事情で堀田さんは鹿に激怒してるので、何年も会いに行かないと思う。ご近所さんなのにね。)




ぱっと見、ちょっと分厚いけど、めちゃくちゃ読みやすいです。


オススメですよ、あやちゃん。
←かなりネタバレしたけど、肝心の部分は書いてないので大丈夫。だと。思う。………多分。



さて。

次は京都(鴨川ホルモー)にするか、大阪(プリンセストヨトミ)にするか…。





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