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ぎけいき:偽りなく慶史の日記です
April / 20 Sat 02:33 ×
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July / 16 Mon 23:42 ×

暑いですね。蒸しますね。
梅雨は明けたんでしょうか。
三日ほどまともにテレビを観てないので
天気予報すらケータイでしか知りません。

そんなワケで昨日無事(?)、
act.14「地上42cmから眺る景色」が終了いたしました。

三連休の中日だというのに、
たくさんの方に暑い中足を運んでいただき
誠にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。



今回のこの作品の中で、いくつかやってみたいことがありました。


1.動物を登場させること。

ちらしにも書きましたが、某劇場の楽屋で最初にこのネタで決まりかけたとき、
パン屋のペットは「ネコ」ではなく「イヌ」でした。

そのつもりで書き始めるはずだったのが、よく考えてみれば
「久輝純」はイヌよりもネコのほうが雰囲気として向いてるのではないか、と思ったのです。
そこで書き始める直前、イヌをネコに変更。

つかさの家の雄ネコの座った高さを、だいたいでいいので測ってもらったら、40cmくらいだという。

でかいな!

と思いつつ、そんなら語呂よく42cmにしようということでタイトルが決定。

後日、ネコ経験メンバーに
「ネコで40cmはでかい。ふつう30cmくらいだよ。
つかさンとこのはおかしい。」(←つかさは「しつれーな!」と憤慨)
と言われてしまい。

今までの人生でネコが身近に居たことが無かった身としては
「まじか。なんだよ、人選ミスか。」となったんですが、
幸い久輝は背が高いので
「そこはまあデカネコってことで…。」と落ち着きました。

ちなみに、メンバーが最初に台本を読んだとき
このコ、色の印象は「黒」数名、「キジトラ」1名。
私も「黒」のイメージで書いたので、衣装を黒にしてもらいました。



2.舞台の真ん中から役者を登場させること。

舞台の真ん中から人を登場させるのには、
試行錯誤と材料選びにえらい時間がかかりました。

私自身が車移動をしない身なので、材料調達や運搬に誰かの力を借りねばならず、
また、私のオソマツな頭では、上手くできそうかなと思った事でもそうでもなかったり。

結果、文明の利器というか、最近はスゴイんだね~と
感心するシリーズを発見。
それがあの真ん中のカーテンを支えたポールです。

この資材に興味津々のごまとさくら(笑)。


失敗だったなと思うのは、
やっぱりパネルと高さを合わせるべきだったかなということ。

キャスト中一番背が高い大輝センセの身長が、約170cm。
てるこさんで履くヒールが約5cm。

てことは、180cmあれば大丈夫だね。

なんて話から、パネルは特に切断も継ぎ足しもなく
販売しているそのままのサイズ、180cmを使いました。
しかし、ポールが150cmの次のサイズが200cm。

じゃあ、余裕で隠れるから大丈夫じゃん。
専用の切断カッターは売ってたけど、買ったお店でなら切ってもらえるし、大は小を兼ねるから。

なんて言いながらそのまま使う事に。

見た目にはそれほど問題がなかったのですが、
あそこまでカーテンが外れるとは予測できず。

もう少し低く作っておけば、152cmのあやちゃんでも
芝居をしながらカーテンをはめ直すくらいできたかも…と。

たぶん、あれが届くのは大輝センセぐらいではないか。
大変申し訳なかった。

しかし、これが意外なところで意外な笑いを生み出していました。

肝井にしろ太郎にしろ宇多井にしろ貴理子さんにしろ七三メガネにしろ、
あの扮装で神妙にスタンバイしている姿が異様に笑えたという。

袖で見ていたメンバーは「笑えてしょうがなかった。」と言っていました。



3.地域弁でしゃべること。

台詞を地域弁にしたことで意外な事実を知りました。
尾張弁と三河弁ではイントネーションが違うということ。

最初の読み合わせで「?なんかいつもと違わない?」
と思ったのが三河地方の子たちの読み方。

よくよくきいてみると、音を置く位置が名古屋とは微妙に違うんだとか。

そうなの?! しまった…。

三河弁は「じゃん・だら・りん」のイメージだけで
そんなに違うと思ってなかった。

それなのに、なんでこの地域の言葉にしたかというと。
さくらの台詞で「絢夏は愛知県産」というのを出したかったためだけです(爆)。



4.普段は見ない(であろう)役柄を振ること。

男役を女役にすることのメリット。
意外な姿にウケること(笑)。

鋼媛記の那智もそうですが、男役がやる女役は
男並な性格で、えげつないこともできるありがたい存在。

スカートを履いただけ、脚を出しただけで喝采がおこる。
登場した途端に悲鳴が上がる。←これはびっくりした。
もともと女なのにアンケートで「女装」と書かれる(笑)。

普段の姿を知っている者としては、スカートまではいかずとも
特にこの時期、腕を出したり脚を出したり普通にしているので
それほど違和感が無いのです。(涼くんは違うけど。)

「大輝さんは髪が長くてもイケメンですね。」

「涼さんは本当に女なんですか。」

何度も聞いたこういう言葉が、
メンバーやスタッフから見ているものとは
やっぱりちょっと違って見えてるんだなと実感します。

それを悪い言葉で言えば利用しているのは、私です(笑)。

でも笑ってもらうのならやっぱり体を張らないと。
気の利いた上手い言い回しで笑わせられない私もどうなんだってとこですが、
それを三次元立体にする役者の力で、お客さんを引き込んで欲しかった。

肝井が「これはなんかヘンだ」という空気を作り、
てるこさんで「こういうことか」と理解してもらう。

早い登場順にしといてよかった。
その分早替えで苦労させてしまいましたが、その甲斐があったね。

アンケートにもありましたが、みんな本役以外の方(サブキャラ)を楽しんで演っていました。
衣装にしろ小道具にしろキャラクター設定にしろ、
真面目な顔してヘンな事をしようと策を練っている。

本役しかないのは絢夏と雪葉と久輝のみ。

常に母屋にいて、誰かを迎える状態の主婦とペット。
その二人をいかに笑わすかに(←厳密には違うけど)真剣になる理晞・那智・大輝。
台本通りの容姿にしたら稽古場でバカウケして周りが芝居にならなかったつかさ。
ほんの数分の登場人物でなんとか笑ってもらおうと必死の涼くん。
それとはまた別次元で、「5歳児って…?」と悩むごま。

メンバーにはちょろりと話したのですが、
那智のストーカー騒動も考えてたんです。
でも、時間の都合(←ページの都合とも言う)でばっさりカット。
夏だし、サイコホラーな感じを出してみたかったんですが、
それはまあ、また機会があればということで。



5.舞台上で本物のビールを開けること。

夏だしラストシーンは爽やかにしたい。
ということで本物の缶ビールを開けてもらいました。

車移動の子が多いから普段はみんなアルコールは摂らないし
実際ビールが飲めない子も居ます。
飲めるけど、この後踊るし…と思うとどうしても躊躇してしまう。

だけど、口をつけなくていいからプルトップは開けてくれと頼みました。

日本の庶民の夏といえば、ビールと枝豆。

メンバーの事を考えたら、ジュースやお茶のほうが正道なのかもしれないけど、
あえてそこはリアルにしたかった。
大人が10人も居る家で、アルコールが無いのもヘンだろうと。

缶ビールのプルトップを開ける音を出したかったので、
近所のスーパーで買ったものを、そのまま持ち込みました。

アポロさんに頼んで直前まで冷蔵庫に入れてさせてもらい、
冷やしてもらっていました。


片付けた時に一つ疑問が。
1本だけ半分近く減っている缶があったんです。

誰か飲んだ……?

打ち上げのときに判明しました。
「かんぱーい!」の後の暗転中に飲んだ人。

曰く
「暑いし冷えてるしビールだし。飲むしかないでしょ。」

いや、飲んじゃイカンとは言ってないし、飲んでもらってももちろん構わないんだけど。
いっても口つけるぐらいだと思ってたからびっくりした。

なんか、軽いけど、気のせいか…。と思いながら
トイレの洗面所で、どぼどぼどぼ……。

気のせいじゃなかった(笑)。


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まあ~、本当に色んな事があった6ヵ月でした。
良い事も悪い事も。
1月の訃報。
3月の吉報。
4月の入院。
6月のケガ。
こんなにいろいろあったactも珍しい。

イライラしたり落ち込んだり馬鹿笑いした日常が終わりました。
2週間だけのお休みをもらい、再始動です。

劇場の舞台にあがるのは本当に久しぶり。
私には、初の自分が書いたのではない台本の演出。
長い長い稽古期間。
やること、つくらなきゃいけないもの、おぼえなきゃいけないこと山盛りです。

一番はまず決めること決めないとね(爆)。


その前に。


いらしてくださったお客様。
お手伝いしてくれた有志スタッフ。
わがままばかり並べてしまったアポロシアターの皆様。

本当に本当にありがとうございました。

暖かいお言葉や応援を裏切らないよう、糧とさせていただきます。


次回のお越しを心よりお待ちしております。



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