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ぎけいき:偽りなく慶史の日記です
April / 20 Sat 01:27 ×
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June / 11 Wed 20:05 ×
十二歳の頃。


六年生の私は何も考えていなかった。

歩いて20分までの学校と習い事。

世界はとても狭かったけど、当時はもちろんそんなことは知らなかった。


両親と祖父母と兄弟。

家にはいつも必ず誰かがいた。

寂しいと思ったこともなかった。


けれど、中学1年。

トラウマが出来る。

ぎりぎり十二歳。


両親と祖父母と兄弟がいたのに。

初めて寂しいと思った。


話せない自分が、恥ずかしくて。

家でもあまり口をきかなかったように思う。

学校では図書館にばかりいた。


苦しいのに、誰にも言えなかった。
なんともない振りをして、我慢していた。


きっと私が「我慢する人」に弱いのは、自分にもそういう時期があったからかもしれない。

「受け入れてくれる」場所や人に感謝したくなるのは、そういうのは自分には無いのだと思っていた時期があったからかもしれない。



十二歳が感じる、孤独。



あの時の感情を呼び起こすような、芝居を観ました。


ほろほろと、涙が止まりませんでした。



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